孔雀羽根蒔絵笄 (くじゃくはねまきえこうがい)
江戸時代の女性の結髪を彩った櫛や笄は、鼈甲や象牙、ガラスなど様々な素材が用いられた。蒔絵の笄は最も一般的で、いつの時代も好まれたものである。この笄は金地に孔雀の飾り羽を金銀で高蒔絵し、青貝螺鈿をアクセントにする。柴田是真の師でもあった二代古満寛哉(1797~1857)の作。