公益財団法人 佐野美術館

収蔵品詳細

紅梅鴨図 (こうばいかもず)

画像情報

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名称・銘:
紅梅鴨図 (こうばいかもず)
分類番号:
絵画107
形質:
絹本着色
員数:
1幅
法量:
109.3cm × 41.2cm
作者:
金子金陵
作者かな:
かねこきんりょう
生没年:
?-1817
国:
日本
時代:
江戸時代(寛政6年・1794)

解説

 金子金陵(?~ 1817)は、出生をはじめ詳しい経歴が伝わっていない。三河国田原藩士三宅康之の第三女を妻とした、旗本大森勇三郎の家臣であったといわれ、渡辺崋山の師として知られる。沈南蘋の影響を受けた写実的な画風が特徴で、花鳥画を得意とした。雌雄の鴨が緻密に描き出される。足元に可憐な小菊が咲き、頭上に梅の花がほころぶ。梅の枝と鴨とがS字状の構図をつくり、構図上の工夫から安定感が生れている。落款から、寛政6年冬に伊豆三島の宿で描いたものと分かり、資料の少ない金陵の動向を知る貴重な作品である。