公益財団法人 佐野美術館

収蔵品詳細

網干図 (あぼしず)

画像情報

subImage
左隻
subImage
右隻
名称・銘:
網干図 (あぼしず)
分類番号:
絵画26
形質:
紙本金地着色
員数:
6曲1双
法量:
各 縦 166.5 cm
各 横 371.2 cm
作者:
伝 海北友松
作者かな:
かいほうゆうしょう
生没年:
1533-1615
国:
日本
時代:
桃山時代(17世紀)
受賞・指定情報:
重要美術品
指定日:
1939-09-06
指定番号:
第97号

解説

 魚網が干された金地の砂浜。金雲の間から群青の海原が見え、その間を帆船がゆく。青々と繁茂する芦の葉は、右から左へ目を移すと、穂をつけ、枯れ葉となり、粉雪が舞う。ここに季節のうつろいが表わされる。海北友松(1533~ 1615)は近江国浅井家の重臣の子として生まれた。浅井家滅亡の折、海北家も運命を共にしたが、友松は京都・東福寺に預けられていたため難を逃れ、のちに画家として大成した。絵の師は狩野元信、また永徳といわれる。明快かつ理知的な画面構成を特徴とし、それは武士の出らしい気骨さと長い禅林環境のなかで養われたものともいえよう。