公益財団法人 佐野美術館

収蔵品詳細

能面 小面

画像情報

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名称・銘:
能面 小面
分類番号:
彫刻39
能面・狂言面
分類番号2:
面1
員数:
1面
法量:
20.6 cm×13.7cm×7.0cm
作者:
河内大掾家重
作者かな:
かわちだいじょういえしげ
国:
日本
時代:
江戸時代(17世紀)

解説

 「小」は可愛らしい、美しいことを意味し、最も若い女性の面を表わす。頬のふっくらとした面立ちに切れ長の目元。若々しさのなかにも豊艶な香りをただよわす。付属の面袋に『新古今和歌集』所収の藤原定家の和歌一首が刺繍され、藤原定家と式子内親王との忍ぶ恋を題材とした演目『定家』に用いられたと思われる。裏面の右肩に放射状の「しらせ鉋(作家の符牒)」は、近世初頭の面打で近江井関家四代の名人、河内大掾家重を示している。